不登校の「転換期」 子どもの意見を共感し、尊重する親の態度
更なる不登校に陥らないために
「転換期」に注意すべきこと
引きこもり気味だったときから180度変わって、
学校に行きたいとか外に出たいと言い始める時期です。
不登校の急性期・慢性期を過ぎると、
子どもに変化が訪れます。
「学校に行きたい」
「仕事をしてみたい」
と外に出る意欲を言葉にします。
そうなると、親としては、
「その気が無くならないうちに!」と、
早く外にだそうとしますが、それは間違いです。
何故かというと、
外に出ない空白の時間で、
色々な弊害が生じる可能性があるからです。
例えば、勉強が遅れていたり、
人間関係(友人関係)が変わっていたり。
それらを克服するには、
子どもは大変な労力を必要とします。
「外に出たい」という意欲が出たからといって、
直ぐに外に出してしまうと、
そういった変化についていけなく感じ、
更なる不登校の原因になる危険があるのです。
転換期にすべきこと
学校に戻りたければ、
勉強の遅れを取り戻せるように支援しましょう。
例えば、家庭教師を雇ったり、
フリースクールに通うのも良いでしょう。
仕事につきたければ、
職業訓練に通わせたり、
まずは軽いアルバイトを進めると良いでしょう。
また、突然子どもが自ら、
学校に行ったり、仕事を始めた場合は、
辞めさせるは必要ありません。
引き続き「傾聴」の姿勢で、子どもと接して下さい。
共感し、親の気持ちを伝える母親の態度
不登校の子どもが学校に戻りたいと言っているが、
親が勧めた家庭教師やフリースクールを嫌がったり、
訓練校に行くことを嫌がったりすることがあります。
その場合は、
「そんなのダメよ!」
「こうしないと失敗するでしょ!」
と否定の言葉を使ってはいけません。
子どもの主張に親が何か言おうとする時は、
「あなたはそう思うのね。」
「私は、こういうことが心配なんだ。」という
言葉を選ぶと良いでしょう。
まずは子どもの意見に共感・尊重の態度を示し、
そのあとに、心配していることを伝えるのです。
何でも言いたがる傾向が強いのでこの点は注意してください!
そうすることで、
子どもが「否定されている」と感じることなく、
親であるあなたの意見も聞くことが出来るのです。
あなたが子どもの主張を言葉にすることで、
子どもは自分の意見を振り返ることも出来ます。
あとは、
親であるあなたの意見を子どもが聞かなくても、
子どもの選択を信じてあげましょう。
次は、「不登校の回復期」です。
回復期に親であるあなたが必要な姿勢と、
注意事項について解説します。
不登校を克服するには、親であるあなたが自立することです!
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