不登校の「慢性期」 自分が変わり、子どもが変わるA
自分の「親としての傾向」を理解し、
変えていくこと
このサイトの冒頭で、
不登校の原因となる親の要因(態度)について、
「支配型」「放任型」に分けて説明しました。
親である自分を見つめ直し変えていく時に、
まずは、自分にどちらの傾向があるかを
理解して下さい。
それが理解できたら、
「支配型」なら「放任型」へ、
「放任型」なら「支配型」へ、
近付くようにイメージして下さい。
自分の傾向と真逆の要素を
取り入れて子どもと接する、
ということです。
「支配型」の親の特徴とアドバイス
もしお母さんが、
下記のような行動を取っていたとしたら、
子どものやることについ口出しをしてしまう
指示や命令口調が多い (ex:〜しなさい)
自分の中では、
子どものことを正しく導いているように見えます。
しかしこれは、無意識のうちに、
子どもを親が望む通りに操作して
しまっているのです。
子どもを受け入れる優しさや
褒めることを忘れがちなので、
子どもの意見や意思も尊重し、
見守ってあげる姿勢も必要です。
「放任型」の親の特徴とアドバイス
もしお母さんが、
下記のような意識で子どもに接していたら、
子どもとの衝突は出来るだけ避けたい
善悪ではなく、子どもが思うようにすればいいと思う
子どもに対してもう少し干渉すべきです。
これは、子どもを理解し、
受け入れて、尊重していますが、
厳しく躾けるのが苦手なので、
親が子どもの言いなりになり、
子どもが望む通りに
操作されてしまっているからです。
厳しさや叱ることを忘れてしまいがちなので、
時には厳しく、
言うべきことは言うようにしましょう。
子どもを自立へ導く親の態度
親が自分自身を見つめ、
変えていくときに目指すものは、
「子どもの自立を支援する」態度です。
「支配型」(厳しさ)100%では、
子どもを萎縮させてしまいます。
「放任型」(優しさ)100%では、
子どもをわがままにします。
厳しい態度は20%、
優しい態度は80%が丁度良い按配で、
子どもの自立を支援することが出来る親の態度です。
この按配がしっかり出来ているのが望しいのですが、
どちらかに極端に偏りすぎてしまうと、
不登校の原因となってしまうのです。
自分が普段どんな態度で子どもと接していたか。
厳しさに偏ってないか、優しさに偏ってないか、
見つめ直して下さい。
自分ではわからない場合もあるので、夫婦でチェックしあうのが大切です!
自分の本来の性格や、親としての性格、
つまり長年培ってきた傾向性なので、
なかなか自分では自覚しにくく、
すぐに変えることも難しいでしょう。
しかし、それに向き合い、
厳しさ20%、優しさ80%を目指すことが、
不登校の原因を解決し、
わが子を自立へと導く術なのです。
次は、「不登校の転換期」について解説します。
子どもが第一歩を踏み出す前に、あなたがすべきことです。
「転換期」にすべきことを理解し、子どもを支えましょう!
>>「不登校の転換期」に進む
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