不登校を克服する「15の約束」G 支配型の親編

「支配型」の親G 子どもの要求の「目的」を知る

不登校の子どもの要求、その対処方法

 

 

前回は、
「子どもから要求があった時だけ、応えましょう」
と説明しました。

 

 

しかし、子どもからの要求が多い場合は、
どうやって応えれば良いでしょう?

 

 

不登校の子どもは、
「あれ買って」「これ買って」
と頻繁に訴えることがあります。

 

 

お金の掛からない、
親もあまり困らないような要求は、
出来るだけ応えれば良いのですが、
そうでない場合もあります。

 

安いものであれば、子どもの要求に答えてあげましょう!

 

例えば、CDやチョコレートなど、
安価なものであれば買い与えるのも良いです。

 

 

しかし、
ギター買って!今度はドラムセット買って!
次はバイク!車!家!

 

 

と、要求の数が多くなったり、
要求の金額が高額になった時。
これらに全て応えてしまっては、
家計が追いついて行かないでしょう。

 

子どもの要求は「よく聴き、よく調べ、一緒に検討する」

全てにすぐに応える必要はありません。
要求が高額な場合、
要求が数多い場合は、
叱るのではなく、子どもの話を聴いてください。

 

 

この時、長い時間ずっと聴いていると、
親としても腹が立ちますので、
ある程度聞いたらその場から
立ち去るのも良いです。

 

 

重要なのは、話を聴いて、
その物の情報を集め、
本当に必要なのか、子どもと一緒に考えることです。

 

 

パンフレットなどを貰ってきて、
話が出来るなら一緒に見たり、
出来ないなら子どもの目に付く場所に
置いていくのも良いでしょう。

 

 

それを買うのか買わないのか、
最終的に決定するのは親ですが、
子どもも一緒に考えてもらうのです。

 

 

一緒に考える姿勢を取らず、
すぐに買い与えれば、要求はエスカレートします。
逆に、「だめ!」の一点張りでは、
子どもは反発します。

 

否定することから入らず、まずは子どもの考えを聴きましょう

 

子どもが見ているのは「自分の気持ちを尊重してくれるか」

何故、このような手順を
踏まなければならないかというと、

 

 

子どもは「親にものを買ってもらう」
ことを目的としているのではなく、
「自分の気持ちを尊重してくれるか」を
試しているのです。

 

 

次々に要求を受け、
高額な物を買い与える。
そんな親をみて子どもは、

 

 

「たくさんお金を使わせてしまった」
という負い目を感じたり、
「なんだ、簡単に買ってもらえる」
とわがままになります。

 

要求にこたえれば答えるほど、どんどんわがままになっていきます!

 

どちらにしろ、良い結果にはなりませんし、
不登校の原因は解決しないのです。

 

 

子どもが求めているのは、
その「物」ではなく、

 

 

親が自分の気持ちを尊重してくれるか、
自分のことを考えてくれるか、
という「心」なのです。

 

 

たくさんの物を要求されたり、
高額な物を要求された場合は、
子どもの話をしっかり聴き、情報を集め、
それが必要なのか子どもと一緒に考えて下さい。

 

 

自分の考えを聴き、考え、
一緒に検討してくれる。
これが子どもには、何より嬉しく感じ、
不登校の原因を解決する手助けになるでしょう。

 

 

次のページは、
「支配型」の親の15の約束そのHです。
不登校の子どもは、
兄弟喧嘩をすることが多いでしょう。
それの対処の仕方を解説します。

 

 

兄弟喧嘩の時、どちらかの味方になっていませんか?

 

 

>>「支配型」の親がすべき「15の約束」そのHへ進む

 

スポンサードリンク


>>不登校の原因トップページに戻る

「支配型」の親、15の約束 そのG「要求を聴き、調べ、一緒に考える」関連ページ

「支配型」の親、15の約束 その@「指示・命令・注意をしない」
子どもが不登校になりそうになったら、なってしまったら、「支配型」の親は、指示・命令・注意をしないこと。今までの親子コミュニケーション(指示・命令・注意)に、子どもはエネルギー切れの状態なのです。
「支配型」の親、15の約束 そのA「問わない、責めない」
子どもが不登校になったとき、親が子どもにやってしまいがちなのが、不登校の原因や理由を問うことです。急性期、慢性期にこれをしてしまうと、子どもは「責められた」と感じ、まずまず回復が難しくなってしまいます。
「支配型」の親、15の約束 そのB「過保護にならない」
子どもが間違わないように、困らないように、という気持ちは親心ですが、それに偏りすぎると「過保護」です。「過保護」は子どもが意思・主張を行う機会を奪ってしまうのです。不登校を克服し子どもの成長を願うなら、「過保護」になることはやめましょう。
「支配型」の親、15の約束 そのC「一言だけの声かけ」
不登校を克服するには、子どもが十分に心を休め、エネルギーを蓄える必要があります。その為に「支配型」の親は、子どもへの口うるさく指示や命令をやめて、一言だけのコミュニケーションを取るようにしましょう。そうすると子どもには心境の変化が訪れます。
「支配型」の親、15の約束 そのD「暴言は言い返さない」
不登校の子どもが暴言を吐く理由は何でしょう?またその対処方法は?「支配型」の親は、今まで子どもを知らず知らずのうちにコントロールしようとしてきました。子どもの苦しみを理解することが、暴言を解決することになるでしょう。
「支配型」の親、15の約束 そのE「過度の暴力からは逃げる」
不登校の子どもの暴力の原因と基本対策は、暴言とほぼ同じです。但し、大怪我をしそうな暴力の場合は、特別な対処をしなければなりません。「心は寄り添い、体は逃げる」ことについて、解説しました。
「支配型」の親、15の約束 そのF「子どものご機嫌伺いをしない」
不登校の子どもの親は、子どもの機嫌を取ろうとする傾向があります。それは、機嫌が良くなって、親の印象が良くなって、「親の言うとおり学校に行かせよう」と無意識に考えているからです。それを自覚し、機嫌を取るのをやめましょう。
「支配型」の親、15の約束 そのH「兄弟喧嘩は仲裁しない」
不登校の子どもに兄弟姉妹がいた場合、兄弟喧嘩をすることが多いです。この時に親は、仲裁をしたり、ましてやどちらかの味方になってはいけません。大怪我しそうにエスカレートした場合、間に入れば良いのです。兄弟喧嘩の正しい対処方法、解説しました。
「支配型」の親、15の約束 そのI「愚痴や嫌味を言わない」
不登校の子どもを持つ親は、苦労が多いと思います。しかし、不登校の子ども本人や配偶者に愚痴や嫌味を言うのはやめてください。子どもは親の様子や態度、言葉に非常に敏感です。あなたが原因で、不登校を悪化させないで下さい。
「支配型」の親、15の約束 そのJ「家事を強要しない」
不登校の子どもは家にいる時間が長いです。「支配型の親」の家事を担当する親は、つい「子どもに家事を手伝う」ように言いがちですが、これは子どもが反抗するだけです。家事を手伝って欲しいなら、黙々と家事をする姿を見せる方が効果的です。
「支配型」の親、15の約束 そのK「期待通りに子どもを操作しない」
不登校の慢性期以降、子どもの行動に変化が訪れます。「支配型」の親は、次はこう、その次はこう、と順調な回復を期待しますが、子どもは親の期待通りにはなりません。この時期は子どもの選択に任せ、見守ることが重要です。
「支配型」の親、15の約束 そのL「話を聴くことに専念する」
「支配型」の親に足りないのは、子どもの話を「聴く」姿勢。親として、子どもに助言したいことはたくさんあると思いますが、それは子どもから求められた時だけにして下さい。子どもの話をじっくり「聴く」、そうすれば子どもは本音を話すようになるでしょう。
「支配型」の親、15の約束 そのM「発言する時はこの2つを守る」
子どもから意見を聞かれたとき、親が注意すべきことを2つ紹介します。子どもの話を「聴く」、親が発言するときは、主語を入れ、理解・共感の言葉を入れ、ワンフレーズで。親子の会話がじっくり出来れば、不登校を克服する手助けになります。
「支配型」の親、15の約束 そのN「子どもを褒める」
「支配型」の親の「15の約束」、最後は「子どもを褒めること」です。「支配型」の親に育てられた不登校の子どもは、叱られることで傷つき自己評価を下げ、エネルギー切れになっているのです。褒めるためのポイントを解説しました。
「支配型」の親、15の約束 番外編「自分を責めない」
「支配型」の親が「15の約束」を守るために必要なのは、心を明るく前向きに保つこと。子どもが不登校になったことで、自分を責めていませんか?不登校は人生の通過点です。不登校を克服して、子育てを大成功させましょう。
不登校体験談 -支配型の親- 前編
「親は子どもに口出しするのが教育であり、躾けである」・・・支配型の親がよく考えることです。不登校の子どもに接する時、必ずしもそれが正しいとは限りません。「支配型の親」が子どもの不登校を克服した体験談を紹介します。
不登校体験談 -支配型の親- 後編
体験談の後編です。指示や命令をやめれば、子どもは自分自身で考え始めます。また、親が指図しないと思えば、子どもは親に声をかけやすくなります。そうすれば、家族仲も修復出来ますし、いずれは不登校を克服する。Aさんはこうして、克服しました。
不登校体験談から学ぶ、支配型の親が子どもを見守る秘訣
体験談でも出てきた通り、「支配型の親」は、指示や命令をしないことに大変な苦労をします。今回は「15の約束」を守るための秘訣を紹介します。親は、「指示や命令しないと、子どもが間違ってしまう」と考えがちですが、その必要はないのです。

TOP 不登校3つの原因 【マル秘】不登校解決策 無料メール相談