「支配型」の親M 親の発言は「ワンフレーズ」「主語」「理解・共感」
言葉の返し方を変えれば、
子どもとじっくり会話が出来ます
不登校の子どもとの会話が復活し、
子どもから「お母さん(お父さん)はどう思う?」
と聞かれたとき。
親であるあなたは
どんな風に話をすれば良いでしょう?
「待ってました!」と言わんばかりに、
マシンガントークするのは避けてください。
親が話をする時に気をつけることを、
2つ紹介します。
「支配型」の親が発言する時に気をつけること
1度に2つも3つも話をするのは避けるべきです。
会話にもリハビリが必要です。
親からたくさんの事を言われても、
子どもは処理しきれません。
また、たくさんの言葉をかけると、
答えを早急に求められているように聞こえます。
指示・命令に聞こえるのです。
そうなってしまっては、
「せっかく話をしたいを思ったのに。」
「全然変わってない!子どものこと考えてない!」
と、また会話をしなくなってしまうでしょう。
子どもから意見を聞かれた時、
指示・命令口調にならない
ようにするために効果的なのは、
「主語(私は〜)」を入れることです。
また、親自身の意見の前に、
子どもの意見に理解・共感を
示す言葉を入れると尚良いです。
「不登校の原因はこうなんだ、
学校に戻りたいんだけどどう思う?」
「学校に戻らないで仕事をしたいんだけど、
お母さんはどう思う?」
こう聞かれた時に、
「学校に戻った方が良いんじゃない?」
「仕事に就けば良いんじゃない?」
と言ってしまっては、指示・命令に聞こえます。
こう答えれば良いのです。
「そうだったのね。私は、学校に戻った方が良いと思うよ」
「あなたはそう考えているのね。
お母さんは、仕事に就くのは良いと思うよ」
「理解・共感の言葉」と「主語」を入れると、
口調が優しくなりますね。
思いついたことをそのまま喋らない
子どもの話を「聴く」ことに集中する。
言葉を簡潔に「ワンフレーズ」にする。
「理解・共感の言葉」をつける。
「主語」をつける。
これらのことに気を付けようとすると、
思いついたままは喋れませんね。
つまり、感情的にならないようになります。
親が感情的に話をしている様子は、
子どもは良くは思えません。
むしろ反発するでしょう。
子どもとの会話で親が発言する時、
これらのことに気をつけて会話をすれば、
感情的になることも避けられるので、
じっくり親子の会話をすることが出来るでしょう。
そうすれば、親と子どもの会話の中で
不登校を克服していけるかもしれません。
次のページは、
「支配型」の親の「15の約束」そのN
最後の約束は、「子どもを褒める」こと。
子どもの自己評価を上げることが、不登校克服には必要です!
「支配型」の親、15の約束 そのM「発言する時はこの2つを守る」関連ページ
- 「支配型」の親、15の約束 その@「指示・命令・注意をしない」
- 子どもが不登校になりそうになったら、なってしまったら、「支配型」の親は、指示・命令・注意をしないこと。今までの親子コミュニケーション(指示・命令・注意)に、子どもはエネルギー切れの状態なのです。
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- 子どもが不登校になったとき、親が子どもにやってしまいがちなのが、不登校の原因や理由を問うことです。急性期、慢性期にこれをしてしまうと、子どもは「責められた」と感じ、まずまず回復が難しくなってしまいます。
- 「支配型」の親、15の約束 そのB「過保護にならない」
- 子どもが間違わないように、困らないように、という気持ちは親心ですが、それに偏りすぎると「過保護」です。「過保護」は子どもが意思・主張を行う機会を奪ってしまうのです。不登校を克服し子どもの成長を願うなら、「過保護」になることはやめましょう。
- 「支配型」の親、15の約束 そのC「一言だけの声かけ」
- 不登校を克服するには、子どもが十分に心を休め、エネルギーを蓄える必要があります。その為に「支配型」の親は、子どもへの口うるさく指示や命令をやめて、一言だけのコミュニケーションを取るようにしましょう。そうすると子どもには心境の変化が訪れます。
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- 不登校の子どもが暴言を吐く理由は何でしょう?またその対処方法は?「支配型」の親は、今まで子どもを知らず知らずのうちにコントロールしようとしてきました。子どもの苦しみを理解することが、暴言を解決することになるでしょう。
- 「支配型」の親、15の約束 そのE「過度の暴力からは逃げる」
- 不登校の子どもの暴力の原因と基本対策は、暴言とほぼ同じです。但し、大怪我をしそうな暴力の場合は、特別な対処をしなければなりません。「心は寄り添い、体は逃げる」ことについて、解説しました。
- 「支配型」の親、15の約束 そのF「子どものご機嫌伺いをしない」
- 不登校の子どもの親は、子どもの機嫌を取ろうとする傾向があります。それは、機嫌が良くなって、親の印象が良くなって、「親の言うとおり学校に行かせよう」と無意識に考えているからです。それを自覚し、機嫌を取るのをやめましょう。
- 「支配型」の親、15の約束 そのG「要求を聴き、調べ、一緒に考える」
- 不登校の子どもは「あれ買って!」「これ買って!」と頻繁に要求します。この要求(とくに高額な要求)は、その「物」が欲しいのではなく、親の気持ちを試そうとしているのです。子どもの要求はよく聴き、よく調べ、必要かどうか一緒に考えましょう。
- 「支配型」の親、15の約束 そのH「兄弟喧嘩は仲裁しない」
- 不登校の子どもに兄弟姉妹がいた場合、兄弟喧嘩をすることが多いです。この時に親は、仲裁をしたり、ましてやどちらかの味方になってはいけません。大怪我しそうにエスカレートした場合、間に入れば良いのです。兄弟喧嘩の正しい対処方法、解説しました。
- 「支配型」の親、15の約束 そのI「愚痴や嫌味を言わない」
- 不登校の子どもを持つ親は、苦労が多いと思います。しかし、不登校の子ども本人や配偶者に愚痴や嫌味を言うのはやめてください。子どもは親の様子や態度、言葉に非常に敏感です。あなたが原因で、不登校を悪化させないで下さい。
- 「支配型」の親、15の約束 そのJ「家事を強要しない」
- 不登校の子どもは家にいる時間が長いです。「支配型の親」の家事を担当する親は、つい「子どもに家事を手伝う」ように言いがちですが、これは子どもが反抗するだけです。家事を手伝って欲しいなら、黙々と家事をする姿を見せる方が効果的です。
- 「支配型」の親、15の約束 そのK「期待通りに子どもを操作しない」
- 不登校の慢性期以降、子どもの行動に変化が訪れます。「支配型」の親は、次はこう、その次はこう、と順調な回復を期待しますが、子どもは親の期待通りにはなりません。この時期は子どもの選択に任せ、見守ることが重要です。
- 「支配型」の親、15の約束 そのL「話を聴くことに専念する」
- 「支配型」の親に足りないのは、子どもの話を「聴く」姿勢。親として、子どもに助言したいことはたくさんあると思いますが、それは子どもから求められた時だけにして下さい。子どもの話をじっくり「聴く」、そうすれば子どもは本音を話すようになるでしょう。
- 「支配型」の親、15の約束 そのN「子どもを褒める」
- 「支配型」の親の「15の約束」、最後は「子どもを褒めること」です。「支配型」の親に育てられた不登校の子どもは、叱られることで傷つき自己評価を下げ、エネルギー切れになっているのです。褒めるためのポイントを解説しました。
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- 「支配型」の親が「15の約束」を守るために必要なのは、心を明るく前向きに保つこと。子どもが不登校になったことで、自分を責めていませんか?不登校は人生の通過点です。不登校を克服して、子育てを大成功させましょう。
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- 「親は子どもに口出しするのが教育であり、躾けである」・・・支配型の親がよく考えることです。不登校の子どもに接する時、必ずしもそれが正しいとは限りません。「支配型の親」が子どもの不登校を克服した体験談を紹介します。
- 不登校体験談 -支配型の親- 後編
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- 不登校体験談から学ぶ、支配型の親が子どもを見守る秘訣
- 体験談でも出てきた通り、「支配型の親」は、指示や命令をしないことに大変な苦労をします。今回は「15の約束」を守るための秘訣を紹介します。親は、「指示や命令しないと、子どもが間違ってしまう」と考えがちですが、その必要はないのです。