「支配型の親」が子どもの不登校を克服するまで 体験談前編

不登校の子どもをもつ、「支配型の親」の体験談 1/2

「親の私が変わらなければ、
子どもを救えないと思ったのです」

 

 

<典型的な「支配型の親」 Aさん 前編>

 

 

中学1年生の2学期から、
長男が不登校になりました。

 

 

夏休みの前から、
「学校に行きたくない」と訴えるようになり
夏休みが終わったあとは全く行かなくなりました。

 

 

学校に行かなくなってから、
私も夫も「学校へ行きなさい」
「家にいるなら家の手伝いをしなさい」
叱ってばかりでした。

 

第3者になるとこれが支配型の行動だとわかるのですが、

本人は自覚症状が無いのがポイントです。

 

考えてみれば、学校に行かなくなる前も
叱ってばかりだったのです。

 

 

「もっと勉強しなさい」
「もっと良い学校に行ったほうが良いでしょ」
「ああしなさい、こうしなさ」と
指示や命令ばかりだったのです。

 

 

私は、典型的な「支配型」の親だったのです。

 

親が変わらなければならない

「子どもには口うるさく言うことが教育」だと
私は思っていたので
指示・命令しないというのはとても大変でした。

 

 

また、指示や命令をしない、
子どもに口出ししないようにすると、
子どもの生活はどんどん乱れていきました。

 

 

「本当にこれでいいのか」
そう思ったこともあります。

 

 

でも、子どもの不登校の原因は私自身、
私や夫、親の態度にあったのではと指摘され
私自身が変わらないといけない、と思ったのです。

 

本当にこれで良いのかと悩みました

私が指示・命令をしなくなると、
子どもは学校に行かないのが普通になり、
朝は起きない、夜遅くまで
ゲームをする生活になりました。

 

 

「あれが欲しい」「これ買って」と要求したい、
時には物を投げたり、家具を壊したりと、
子どもの生活は荒れていきました。

 

 

不登校の子どもの下にも弟がいたのですが、
弟に喧嘩をふっかけるようになりました。
家の中、家族仲もどんどん荒れていきました。

 

 

状況は良くなるどころか、
悪化しているように感じました。

 

 

そうなった時、「これでいいのか?」
「親が指示や命令をしなくていいのか?」
「子どものためにならないのでは?」
と悩むこともありました。

 

 

でも、子どもの不登校の原因は
今までの親の態度にも問題だった、
私たちが変わらなければ
徹底的に指示・命令をやめたのです。

 

 

そうすると、子どもにも変化が出てきたのです。

 

疑心暗鬼になっても、親の態度の改善を徹底していきましょう

 

次のページは、
Aさんの体験談の後編です。
指示・命令をやめると、
子どもはこんな風に変わっていきます。

 

 

「支配型の親」はこの体験談から学びましょう!

 

 

>>「不登校体験談 -支配型の親-」後編に進む

 

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