「放任型」の親C 子どもの「本当の要求」を見逃さない
不登校の子どもの「本当の要求」に
応える方法
「支配型の親」でもお話しましたが、
不登校の子どもは
ものを要求してくることが度々あります。
親として応えやすい要求であれば、
応えるもの良いです。
但し、高額なものを要求された時は、
すぐに買い与えてはいけません。
ものを要求する不登校の子どもには、
こんな心理が隠れているのです。
「僕に、私に、興味・関心を持って!」
不登校の子どもが、
「これ買って」「あれ買って」
と要求してくる場合、
多くの場合はその「もの」が欲しいのではありません。
本当に欲しいのは、
「親からの興味・関心」や「愛情」です。
それを買い与えてくれるか、考えてくれるかで、
子どもは親の興味・関心や愛情を
図っているのです。
「放任型」の親の場合、
不登校の原因は、子どもが「関心を向けられてない」
「愛情を注いでもらえない」と考えてしまい
エネルギー切れになっている可能性が考えられます。
ものを要求するのは、
まさにそのエネルギー切れの原因を訴え、
愛情を確かめている行為なのです。
だからといって、
ものを次々に買い与えてしまっては、
経済的にも大変になります。
また、子どもにとっても
「何も考えず買い与える」
「機嫌を取ろうとしている」
もしくは「親は自分の言いなりなんだ」と
良い方向には向かいません。
要求への正しい対処方法
ものを要求された時の
正しい対処方法を紹介します。
ものを要求された場合、
全くお金の掛からないもの(夕飯のリクエストなど)や
少額のもの(おかしなど)は、
応えてあげるのが良いです。
簡単に応えられるものすら応えないのは、
「愛情がないんだ」と感じられてしまうからです。
但し、高額な要求、
到底応えようがない要求の場合、
子どもとしっかり話をして下さい。
親がそのものの情報を集めて、
どうして欲しいのか、何に使うのか、
子どもに問うのです。
その会話が重要です。
そのものを使って、親子の会話をするのです。
そうすれば子どもは、
「自分が欲しいといったことを気にかけてくれている」
「考えてくれてる」と感じることが出来るのです。
高額な要求、到底無理な要求というのは、
子ども自身でもわかっているのです。
だから、不登校の子どもの要求の本音、
「自分に興味関心を向けて欲しい」ということに、
会話が成立させることで応えるのです。
高額な要求、到底無理な要求を、
最初から無理と言わず、
親と子どもで考えることによって、
本来の欲求を満たすことができるのです。
ものの要求があるということは、
「興味関心を持って」という子どものサインなのです。
そのサインを有り難く思い、
子どもとのコミュニケーションを取りましょう。
次のページは、
「放任型」の親のための「15の約束」そのDです。
子どもが部屋に閉じこもった時は、
子どもに声をかけましょう。
「心配されている」と子どもに感じさせることが重要なのです!
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