「放任型」の親D 子どもが部屋に閉じこもってしまったら
「親の心配や愛情」を感じれば、
子どもは癒されてゆく
不登校の子どもは、学校に行かないだけでなく、
自分の部屋に閉じこもってしまうことがあります。
こういった場合、「支配型」の親は、
「部屋から出なさい!」「そのままでいいと思うの?!」と
叱りつけることが多いですが、
「放任型」の親はそのまま放っておく傾向があります。
無理に部屋から出すことはよくありませんが、
「放任型」の親の子どもの場合、
そのまま放置しても状況は悪化してしまいます。
「放任型」の親は、
どういう対処したら良いのか迷い、
その結果、そのまま放っておいてしまうのです。
今回は、その対処方法について解説します。
親の心配は、子どもの心を癒す魔法
「放任型」の親の場合、子どもの不登校の原因は、
「親からの興味・関心がない」
「愛情がない」と感じてしまっていることが多いです。
なので、子どもが閉じこもってしまったとき、
そのまま放っておいてしまっては、
「やっぱり心配じゃないんだ」と、
状態を悪化させます。
「放任型」の親は、子どもが部屋に閉じこもったら、
心配を言葉や態度に大いに表しましょう。
「心配だから、顔を見せて」
「何か困っていることがあるの?」とドアの前で言う。
子どもは最初「うるさい!」と反発することが殆どですが、
それならまた時間をあけて声をかけてください。
トイレや飲み物を取る時に部屋から出た時も、
「何か飲む?」「何かあった?」と声を掛けてください。
声をかける勇気がなければ、
メールでも、ちょっとしたメモでも良いです。
とにかく、「私は、あなたが心配なの」ということを
子どもに伝えるのです。
反発されても、それを続けるのです。
そうすれば子どもは、
反発しながらでも「心配してくれる」と
親の愛情を感じることが出来るのです。
心配や愛情への反発は、自己嫌悪や戸惑いである
子どもは親の心配に対して、
最初は反発するでしょう。
「うるさい!」
「うざったいんだよ!」
そう暴言を吐いて、親を拒絶する子どももいます。
でもそれは、今まで上手く愛情を感じ取れなかった分、
「どうして今更!」と反発してしまっているのです。
今まで満たされていなかったものを与えられて、
戸惑ってしまっている場合や、
親を意図して心配させる自分への
自己嫌悪の場合もあります。
声かけや態度で心配、愛情を存分に表現し、
子どもの心を少しずつ癒してあげてください。
どんな場合であっても、子どもの心が癒され始めたとき、
反発や暴言はおさまります。
但し、「支配型」の親の対処方法は逆、
あまり声をかけない方が適切なので、注意してください。
次のページは、
「放任型」の親のための「15の約束」そのEです。
時には厳しく、時には優しく、
子どもと接して下さい。
見て見ぬふりをしてしまっては、
不登校克服は出来ません!
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